即ジェネリックをおすすめできない薬2選
ジェネリックは品質が悪いわけではないという話をしましたが、品質どうこうの問題とは別に、最初からジェネリックに変更するのは個人的にお勧めしない薬があります。
それは塗り薬と粉薬です。
錠剤やカプセルは、お薬の主成分以外の材料が変わっても、飲み心地にそれほど違いはありません。
しかし、塗り薬と粉薬は、かなりの差が出ます。
塗り薬は、先発品はどろっと乳液状の薬なのに、全く同じ成分のジェネリックに変更したら、化粧水みたいにサラサラだった、という感想をよく聞きます。
どちらがいいというわけではなく、好みの問題です。しかし、医師は先発品の塗心地しかご存じない場合が多いです。そんな医師にジェネリックの塗り薬を使用した感想を伝えても、医師はそれが先発品とジェネリックとの違いによるものか、剤形(ローションかクリームか軟膏か、といった種類)を変更した方がいいレベルの物なのかを判断しかねる可能性が高いです。なので、できれば両方の使い心地を試してみるか、薬剤師に自分の好みを相談してみたり、何かワンクッション入れることをお勧めします。
粉薬は味をダイレクトに感じてしまうので、これも先発品とジェネリックでは苦みや甘味に雲泥の差があるものもあります。メーカーによって異なるので、やはり医師の方で味の差まで把握するのは限界があります。薬剤師は自分の薬局で採用しているジェネリックの粉の味なら把握・チェックしていることがほとんどなので、これもまず薬剤師に相談してから変更するかどうか決めることをお勧めします。