まりりん薬局のぶっちゃけ話

薬局でなかなか聞けない、聞いても答えてもらえない。そんな皆さんのハテナに薬剤師まりりんが率直に答えます!

お酒と薬、どう飲めば?

「アルコールはお薬を飲むときには避けてください」。これが真面目な薬剤師の答えです。
薬も、アルコールの影響を受けやすいものと受けにくいものがあるし、基本的にアルコールが体から抜けるのにはかなりの個人差があるので、一律に「避けてください」が薬剤師としては無難かつ安全な答えです。

でも付き合いだってあるし、そうはいかないのが大人というものですよね。
そんなあなたに、絶対お酒が体に残ってる間に飲んでほしくない薬と、お酒の影響を受けにくい飲み方をお教えします。

①絶対一緒に飲まない方がいい薬
一言でいうと、眠くなりやすい薬です。
薬剤師が「眠くなることがあるかもしれません」と説明した薬は、まずアルコールと相性が悪いです。
眠くなるということは、脳に作用する、脳を鈍くして眠くする薬ということ。アルコールも脳の働きを抑えるので、一緒、もしくは近い時間に飲むと、影響し合うことは想像できると思います。
他にも注意すべき薬はありますが、1つ覚えるとしたら「眠くなる薬とお酒は相性最悪!」ということです。

②お酒の影響が少ない薬の飲み方
お酒を飲む予定があるけど薬を飲みたいという場合、お酒を飲む前のほうが飲み方としておすすめです。理由は、お薬が体からなくなるまでの時間のほうが、お酒が体からなくなるまでの時間より個人差が小さく、予想しやすいからです。1日2回の薬なら7,8時間あけて、1日3回の薬なら5,6時間あけて次の回の薬を飲みます。この、次の回の薬を飲むぐらいのタイミングが一番薬が体から少ない状態でお酒を飲めます。つまり、このタイミングで飲む薬は1回サボってしまうことになりますが…それでも一緒に飲む危険を冒すよりはマシです。風邪薬くらいだったら諦めましょう。
ただし、病気や薬によっては何があってもサボっちゃダメな薬もあります。基本は主治医に指示に従ってくださいね!

以上、どーーしてもお酒を飲みたい、飲まなければならない時のお薬との付き合い方のご紹介でした!