まりりん薬局のぶっちゃけ話

薬局でなかなか聞けない、聞いても答えてもらえない。そんな皆さんのハテナに薬剤師まりりんが率直に答えます!

まずはオーソライズドジェネリックから始めませんか?

今まで先発品で飲んできた薬をいきなり見知らぬメーカーのジェネリックに変更するのは抵抗がある人も多いと思います。

でもそれが作り方から原材料から全て同じのコピー品だったらどうでしょう?それで少し安くなるなら試してみようかなという気になりませんか?

 

そんな人にオススメなのが、「オーソライズジェネリック」(略称AG)。普通のジェネリックと何が違うかというと、先発品を出しているメーカーと組んで、完璧コピー品を作り出すところです。

それでいてもちろん価格は安め。そして、このAG、他のメーカーよりも早く特許切れの医薬品のジェネリックを発売できるというメリットもあります。

唯一のデメリットは、初めの薬価が、普通のジェネリックよりは高めの設定になってしまうことでしょうか。

 

しかし、ジェネリックに興味はあるけど勇気が出ない、なんて人には、安かろう悪かろうの概念を払拭するのに良いきっかけになると思います

電子お薬手帳で、手帳忘れなしに!

お薬手帳を持ってきた方が薬代が安くなる場合があるという事を根気よく説明し続けているおかげか、以前より手帳を持ってきてくださる方が格段に増えました。

しかしやはり、急な受診で持ってくるの忘れちゃった、なんて人も少なくありません。

 

そんな方で、スマホをお持ちの方にオススメなのが、電子お薬手帳アプリ。

ダウンロードして必要事項を登録しておけば、薬局で「電子お薬手帳です」と受付で言っていただくと、QRコードの印刷された紙をお渡しします。これを毎回読み込むだけで、スマホの中にあなたのお薬の履歴が蓄積されていくのです!

今はかなり小さな薬局でも対応してくれます。ただし、電子お薬手帳だと言わないとQRコードを出さない薬局がほとんどですので、受付での一言を忘れずに。

もちろんこれでお薬手帳を持ってきたことになるので、今までの他薬局での履歴をスマホで見せていただければ、薬局によっては手帳なしより代金も安くなります。

 

手帳あれば安くなる薬局に通ってるけど、ついつい忘れちゃうんだよなーというあなた。どうぞお試しあれ!

お薬の品揃えは薬局によりけりです

薬局の調剤室というのはスペースに限りがあります。やはり近くの病院、クリニックで処方される薬を中心の品揃えになります。

遠くの病院の処方箋を持って来てくださった場合、どうしてもすぐにはご用意できない薬が処方されている、というケースが出てきます。

「薬局のくせになんで置いてないの⁉︎」とお叱りを受けることも多々あります。

 

ここから言い訳ですが。

調剤薬局も所詮お店です。お店の品揃えには差があります。スーパーだって、ドラッグストアだって、欲しい食品、医薬品、化粧品、すべてが揃っているところはまず無いですよね?

特にジェネリック医薬品が大量に出回っている中、どんな薬もすぐお渡しできるようにするなんてのは不可能なんです。

もちろん薬局の在庫管理が甘い場合もありますが…。

 

こんな薬局事情も汲み取っていただけると幸いです(^^;;

お薬手帳持参でお薬代が安くなるのはレアケース

この4月の診療報酬改定で、お薬代の節約方法として、手帳を持っていけば安くなる!というのがいろんなメディアでやたらと宣伝されています。

しかしそれには色々条件があることをきちんと掘り下げて報道してくれているところは滅多にありません。

 

確かに、一定の条件を満たせば、お薬手帳持参の方が安くなる薬局もあります。でも、どちらかというとそれはレアケースだという認識でいてもらいたい、というのが薬剤師の本音です。

 

薬剤料以外の部分で、薬局のお会計は調剤基本料、薬学管理料というのが基本にあります。この部分の点数が薬局によって異なるために、同じ薬でも薬局によって薬代が違うという事象が起きます。

お薬手帳に関しては薬学管理料の分野に入りますが、これで手帳持ってりゃ安くなりますよ、ていうには調剤基本料が関係してくるっていう、まあめんどくさい仕組みになっています。

調剤基本料は、薬局の設備やその他諸々の条件を満たしているかによって、ざっくり分けて6種類に分かれます。これは薬局の満たしている条件で自動的に決まります。もうこの段階でうんざりなのですが…その中で、お薬手帳持参で安くなるのは、この6種に分かれる調剤基本料のうち、1種類だけなんです。どこの薬局でも手帳持って行きゃ薬代の節約になるなんてのはデマです。

 

ただ、1つ確実なのは、どんな基本料を算定している薬局でも、手帳を持っていて薬代が高くなることは絶対にありえません、今の制度では。つまり作って損はない!

なので手帳作りを勧められたらとりあえずもらって、薬局で提出することをお勧めします。

 

ただし、この調剤報酬っていうやつは2年ごとに変わります。ここに書いている情報は2018年3月末までのお話ですので悪しからず。

弘法じゃないので筆(ボールペン)を選びます

どんなお仕事でも筆記具は必須でしょう。

そしてわたしは文具マニアで、ジェットストリーム信者です。そして細文字大好きです。

そんなわたしのお気に入りは、ジェットストリームの0.38。

薬局なんてメーカーさんからもらうボールペン類が大量にストックされています。でも私は絶対それを使わず、自前のジェットストリーム3色ボールペンを使っています。

なめらかな書き心地が好みなんてのは言うまでもないですが、自腹でジェットストリームを使う一番の理由。

 

他のボールペンでは、私の字は異様に下手くそである。

 

これに尽きます。

ジェットストリームなら殴り書きでも解読できますが、他のボールペンだと、途端に私の文字は解読不可能になるのです。

おかげでメーカーさんからもらった大量のボールペンたちがデスクの引き出しから溢れているまりりんなのでした…。

どんなボールペンでも綺麗な字を書ける方々を心から尊敬します。